フロアコーディングはやるべき?メリット・デメリットを解説
家を新築するときに、ついでにフロアコーディングをしておいたほうがいいという話を聞いたことはありませんか?家を建てることは多額のお金がかかるため、それほど重要でなければ予算には入れたくないものです。では、新築住宅でフロアコーディングをやっておくべきなのでしょうか。メリットとデメリットを踏まえて解説します。
フロアコーディングのメリット
まずフロアコーディングのメリットについて紹介します。
床を保護する
コーティング剤を床に塗布するフロアコーディング、施工すれば床を保護することができます。フローリングの床は気がついたら傷がついていることが多く、とくに元気な子どもやペットがいる家なら短期間で傷だらけになることもあります。きれいな状態を保つことが難しいということですが、フロアコーディングを行えば傷がつきにくくなり、傷のないきれいな状態をキープすることができます。
お手入れがかんたん
フロアコーディングではなく、床をお手入れする方法にワックスもありますが、ワックスの場合は定期的な塗り直しが必要で手間がかかるものです。それに比べてフロアコーディングなら耐久性が高く、一度施工すれば20年以上塗り直さなくてもきれいに保てるというコーティングもあります。また、フロアコーディングした床は汚れがつきにくくなるため、掃除の負担を減らせるというメリットもあります。
家の資産価値を保てる
マイホームも年を重ねていくことで劣化するもの、劣化すれば資産価値も下がってしまいます。とくに床は毎日その上を頻繁に移動するため劣化も進み、家に入ればどうしても目につく場所なので傷みも目立つものです。フロアコーディングには耐久性の高いものがあり、20年、30年と塗り直しなしで美観をキープできます。そのため、フロアコーディング未施工の家とは異なり、資産価値を落とさずに生活することができるでしょう。
フロアコーディングのデメリット
メリットばかりではなく、フロアコーディングにはデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか紹介します。
コストがかかる
専門業者がコーティング剤を使い施工するため、費用がかかります。コーティング剤の種類により費用は異なりますが、目安としてウレタンコーティングで施工すれば1軒あたり17万円~25万円程度かかります。ウレタンコーティングよりも高額なUVコーティングなら20万円~30万円程度、ガラスコーティングなら20万円~40万円程度が目安です。家の床面積が広く施工する面積も広範囲なら、その分費用も多くかかるでしょう。
施工後はかんたんにはがすことができない
ワックスとは異なり、フロアコーディングは一度施工してしまうとかんたんにはがすことができません。フロアコーディングは、場合によって施工後に割れたりはがれたりすることもあるため、そのようなときにコーティングをはがして修繕するのは手間も費用もかかります。施工したときのように、業者に依頼して専用の溶剤を使用し剥離してもらわなければなりません。
フローリングの質感が変わってしまう
無垢材を使用したフローリングの場合、フロアコーディングすることで無垢材本来の風合いが損なわれてしまうことがあります。無垢材に限らず、落ち着いた風合いの床材にツヤのあるコーティングを選んでしまい、光沢がありすぎる仕上がりに後悔するケースもあるため、注意が必要です。
種類別のメリット・デメリット
フロアコーディングの種類は複数あり、よく用いられるものに「ウレタンコーティング」「UVコーティング」「ガラスコーティング」があります。それぞれの種類別にメリット・デメリットを説明します。
ウレタンコーティング
使用するのはウレタン樹脂塗料で、これはほかのコーティングよりも安価で施工することができます。使用する塗料によって耐久性に差がありますが、3年~10年程度が目安です。
デメリットとしては、ほかのコーティングよりも費用を抑えるため、効果の持続は比較すると短くなるということです。塗り直しも施工後10年以内に行うことを頭に入れておいたほうがいいでしょう。また、光沢が抑えめであることもウレタンコーティングの特徴であるため、ツヤツヤの床とは程遠い印象を受けるかもしれません。
UVコーティング
UVコーティングは、コーティング剤を紫外線(UV)照射することで硬化させる方法です。ほかのコーティングに比べ硬化するのが非常に短時間であること、硬度が高い塗膜で耐久年数が20年以上もあるというメリットがあります。
デメリットとしては、シリコンコーティングよりも費用がかかり、ピアノのような光沢が出るため、個人の好みがわかれます。
ガラスコーティング
液体のガラスを塗布するという施工で、フロアコーディングのなかではもっとも硬度が高く丈夫であり、耐久性も30年と長いということがメリットでしょう。光沢は控えめなので、床材の風合いを変えたくない人にもおすすめです。
デメリットとしては、多機能をもつコーティングなので、3種類のなかで最も費用が高いことです。
まとめ
フロアコーディングはどの種類のコーティングでもメリットが多く、家を新築する際は検討するべき施工でしょう。新築時にフロアコーディングしておけば、家具の移動など面倒な手間が不要になり、施工直後のにおいなども気にせず入居することができます。メリットだけでなくデメリットもあり、費用がかかるということがあげられますが、耐久性が高くワックスよりもお手入れが容易になるため、コストパフォーマンスに優れています。結論として、フロアコーディングはやるべきでしょう。
