フロアコーティングってどのくらいもつ?耐久性や寿命について解説!

フローリングは暮らしに欠かせない存在ですが、もともとの素材は木材でできています。そのため、年数が経つごとに劣化し、劣化の状況によっては、貼り替えなければなりません。ただし、フローリングはお手入れをすることで、寿命を長くできます。本記事では、フローリングの寿命や劣化を防止する方法について解説します。
フローリングの寿命は10~20年
新築一戸建てを購入したら、住宅設備や建具がすべて新品で、快適な生活を送れるでしょう。しかし、新築マイホームは完成した段階から、徐々に劣化が進んでいるものです。たとえば、フローリングの寿命は10~20年とされており、劣化の状況によっては、張り替えが必要になるでしょう。
また、外壁塗装や屋根は10年に一度のメンテナンスが必要で、給湯器も10~15年に一度は故障する可能性が高いのです。住宅ローンの支払いにプラスして、さまざまなメンテナンスがかかるため、こまめにメンテナンスをして、劣化を防ぐことが重要なのです。
なお、フローリングが劣化する原因は、紫外線による日焼け、生活傷、水分です。フローリングは木材で出来ているため、傷つきやすく、紫外線や水に弱い性質があるのです。たとえば、トイレやキッチン周り、洗面所周辺ではフローリングに水をこぼしやすいでしょう。水が付着すると変色や腐食、剥がれの原因になるのです。つまり、どんなに気を付けていても、フローリングの劣化は避けられないのですが、工夫次第では長持ちさせられます。
劣化を防止するフロアコーティングの特徴
フローリングの劣化を防ぐ対策としておすすめなのが、フロアコーティングです。生活のなかで、水をこぼさないようにする、傷つけないように気を付けることもできますが、それだけでは不十分といえます。フロアコーティングは、フローリング専用の塗料を床全体に塗ることで、表面全体をコーティングした状態にできます。フロアコーティングをすることで、紫外線や水により劣化を防止したり、傷つきにくくしたりする効果があるのです。さらに、
フロアコーティングは劣化を防止するだけでなく、転倒防止やペットの足腰の負担軽減、尿による変色防止など、さまざまな効果があります。フローリングは、隙間にゴミやホコリが溜まりやすいのもデメリットですが、コーティングをしていれば、隙間にゴミが溜まりにくく掃除も簡単になります。水にも強くなるので、水による浸水を気にすることなく、お手入れできるでしょう。つまりフロアコーティングは、劣化を防止することに加え、生活面でさまざまなプラスの効果をもたらすのです。
種類別フロアコーティングの耐久性
一口にフロアコーティングといっても、塗料の種類がいくつもあります。結局、どれを選べばいいのかわからない、ということにならないよう、塗料の耐久性や特徴を知っておきましょう。耐久性を優先するなら、UVコーティングがおすすめです。最新のフロアコーティング剤であり、現在あるコーティングのなかで、耐久性が最長の20年~30年となっています。
UVコーティングは名前のとおり、UVを照射して塗料を硬化させています。施工時間も短いうえ、耐久性のある機能性に優れたコーティングといえるでしょう。ただし、施工費用が高額なので、予算とのバランスに注意しなければなりません。UVコーティングの次に耐久性が高いのが、ガラスコーティングです。
ガラスコーティングの耐久性は20年ほどで、長寿命なコーティング剤といえるでしょう。また、水や薬品にも強いので、掃除が簡単な点も魅力といえます。お子様やペットが粗相をしてしまっても、サッと拭き取ることができ、薬剤を使って掃除も可能です。費用と耐久性のバランスが良いのが、シリコンコーティングです。
シリコンコーティングは比較的リーズナブルな施工費用ですが、耐久性は10~20年ほどです。滑り止め効果もあるため、お子様やペットが怪我をしないよう、選ばれることもあります。高機能な塗料が普及する前に主流だったのが、ウレタンコーティングです。ウレタンコーティングは、施工費用の安さを重要視する方におすすめですが、耐久性は5~10年ほどしかありません。
1回の施工費用は安いものの、短いスパンで何度も塗り直しが必要になるでしょう。そのため、20年、30年といった長期的な視点で考えると、トータルコストはUVコーティングや、ガラスコーティングの方が安くなるケースがあります。初期費用とランニングコスト、見た目の美しさ、塗料の特性などのポイントを押さえ、目的にあった塗料選びをしましょう。
一般的にフローリングの寿命は10~20年となっていますが、フロアコーティングをすることで、劣化を防止して寿命を長くできます。また、フロアコーティングは劣化を防止するだけでなく、床すべりを防いだり、お手入れをしやすくしたりする効果があります。ただし、フロアコーティングの塗料選びは、慎重に行わなければなりません。塗料の種類によって、耐久性や価格、特徴などが異なるからです。フロアコーティングの目的や予算、求める効果を明確にし、自宅に合うフロアコーティングをしましょう。
