フロアコーティングが必要な人って?必要ない人も一緒に解説
フロアコーティングとは、床の表面を硬くコーティングし、床の傷や汚れを防ぐための加工のことです。耐久年数はコーティングの種類によりますが、一般的に3~30年程度といわれています。この記事では、フロアコーティングをすべき人やフロアコーティングの注意点について解説しますので、施工を迷っている人は参考にしてみてください。
フロアコーティングが必要な人とは
フロアコーティングはきれいな床の維持に効果的ですが、どのような人に向いているのでしょうか。フロアコーティングをしたほうがよい人の特徴を説明します。
きれいな状態を長く保ちたい人
フロアコーティングは床を硬いコーティング剤で保護するため、傷やへこみ、フローリング本体の劣化を防ぐことができます。面倒なお手入れをせずに綺麗な床を維持したい人は、フロアコーティングを検討してよいといえます。
傷や汚れが気になる人
フロアコーティングが傷を防ぐのはもちろんですが、食べこぼしや飲みこぼしが拭き取りやすいため汚れも防ぐことができます。さらに、傷がつきにくいため、傷に汚れが引っかかって掃除しにくいこともありません。
ワックスがけを定期的にするのが難しい人
一般的に、フローリングのお手入れ方法としてはワックスがけが挙げられます。しかし、ワックスは人の歩行、紫外線などで日々劣化していくので、半年~1年ごとに塗り直しが必要です。忙しいなどの理由で定期的にワックスをかけられない場合、床が保護されていない状態が続いてしまいます。このような人はフロアコーティングを検討したほうがよいでしょう。
子どもやペットがいる人
大人だけの生活なら、傷や汚れをつけることはあまりないかもしれません。しかし、子どもやペットがいる場合、子どもが飲み物をこぼして汚してしまった、ペットの爪が伸びていて傷がついてしまったなど、大人が気をつけていても傷や汚れはついてしまうでしょう。
フロアコーティングは傷や汚れを防ぐので、子どもやペットがいる方にはとくにおすすめです。また、床面が滑りにくい加工もあるので走って転ぶリスクを減らすことができます。
新築・リフォーム後すぐの人
フロアコーティングは、基本的に家具がない状態で施工していきます。部屋を利用する前に行うと家具の移動がなくて楽なので、新築後やリフォーム後はフロアコーティングを行うタイミングとして最適です。
フロアコーティングが必要ない人
では、フロアコーティングをしなくてもよい人はどのような人でしょうか。以下に特徴を説明していきます。
毎日の掃除ができる人
フロアコーティングによって、床に汚れが付きにくく掃除が楽になります。しかし、毎日掃除しているとその効果を実感しにくいでしょう。毎日掃除を欠かさない人は、掃除によって綺麗な床を維持できるので、フロアコーティングの必要はないかもしれません。
傷がついても気にならない人
床の傷や経年劣化が気にならない場合も、フロアコーティングの効果を実感しにくいでしょう。そもそもフロアコーティングは傷や汚れを防ぐものなので、そこが気にならない人にはフロアコーティングは必要ないといえます。
フローリングの張替えが面倒だと感じない人
フロアコーティングは床をきれいな状態に保てますが、フローリングを張り替えることで新しく綺麗な床を手に入れることができます。フローリングの張り替えが億劫でない場合は、フロアコーティングは必要ないでしょう。
剥離や再施工が難しいことがひっかかる人
フロアコーティングの施工後にコーティング剤を剥離することは難しく、再施工の仕上がりに影響が出ることがあります。もし再施工の難しさが気になるという場合は、フロアコーティングはあまりおすすめできません。
フロアコーティングした床の注意点
フロアコーティングをするときれいな床を長持ちさせることができますが、注意点を守らないとコーティング剤の劣化が早まってしまいます。ここからは、フロアコーティングをした床の注意点を解説していきます。
濡れたらすぐ拭く
床にこぼした水を放置すると水分がコーティング内部に染み込んでしまい、劣化の原因になってしまいます。水などをこぼしてしまった場合には、すぐに拭きとるように注意しましょう。また、床を水拭きする際にも雑巾を固くしぼることが大切です。
施工直後に薬品をたらさない
コーティング剤が硬化する前に薬品をこぼしてしまうと、薬品の種類によってはコーティング剤が溶けてしまいます。コーティング剤が硬化するまでの時間は加工によって変わるため、しっかりと確認して薬品を持ち歩かないようにしておきましょう。
塩素系の薬品で消毒しない
基本的にフロアコーティングは塩素系の薬品への耐性がありません。例外として、UVコーティングは塩素系の薬品への耐性が確認できています。ガラスコーティング、シリコンコーティングなどのほかのコーティング加工の場合、素材が変質してしまう可能性があるので、お手入れの際は塩素系の洗剤を使わないように注意しましょう。
まとめ
フロアコーティングは、床に傷や汚れをつけないできれいに維持したい人におすすめの方法です。ただし、フロアコーティングをしても、こぼした水分の放置や薬品の付着はコーティング剤の劣化を招いてしまいます。フロアコーティングは床のお手入れが楽になりますが、全く何もしなくてよいわけではありません。できるだけ長くきれいな床を保てるよう、日々のメンテナンスもしっかりとしていきましょう。